足の踏み場も無いくらいに散らかった部屋で、唯一キレイな出窓のサッシ。 そこにお気に入りの座布団を敷いて、外へ両足を投げ出して、ぼんやりと空を見上げる。 ふらふらと足を揺らす。 いつでもバランスを失って、下のコンクリートに叩きつけられそうな自分。 庭の手入れをしている母親がヒステリックに何かを叫んでいるけれど、 都合の良いコトバしか拾わない鼓膜には届かない。 (なんかしあわせ) 静かで、 あたたかくて。 素足の裏は何も踏まず、ひたすらに自由で。 目を瞑って窓から手を離したら、 青空を舞う鳥のキモチをわかるかもしれない、なんて。 空気を読むということを知らない父親の腕に引っ張られながら、 ふと、思った。 fin. |
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